夜明けがきた
広大な空に浮かぶぽっかりと
夜明けがきた
馬の寝息をそっと耳をすませ
暗闇の中でうずくまる胎児のように
お母さんの鼓動を聞いていた
そこには絶対的な安心感と
抱擁の愛がある
夜明けがきた
暗闇の中でもがき苦しんでいた
もう少しであえる
その日まで
胎道をくぐって
シノセカイからの
セイノセカイ
夜明けがきた
魂の夜明けがきた、
けもののようにするどい目を見開いて
心の夜明け
まちわびて
死から生へ
生から死へ
夜明けがきた
うまれる
うまれた
愛の夜明け
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